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朝日が目に入って来て俺は目を覚ました。
「いつまで、寝ておる!さっさと起きんか!寝坊助小僧共!」
下から俺らを起こす怒鳴り声が聞こえてきた。
「今いくよ!」
俺は、そう言って部屋を出た。
部屋を出ていくと、向かいの部屋からも人が出てきた「よぉ、夜月おはよう。」
「おぉ、おはよう虎炎。」
俺の名前は、
竜牙夜月(りゅうがやげつ)出てきた、こいつは、
白爪虎炎(はくそうこえん)
俺らが、揃って食卓に行くと、すでに三人が席についていた。
「おせぇーよ、俺を餓死させるきかよ。」
そう言うこいつは、
玄輝甲武(げんきこうぶ)
「あなただって、今来たばかりでしょう。」
そう言うこいつは、
凰麟覇翼(おうりんはよく)「まったく、きさまら三人は、高二になっても寝坊癖が治らんのか?」
そう言うのは、俺らを、育ててくれた、俺のじぃちゃんである。
「「「うるせぇ、鬼ジジィ」」」そう三人が言うと、
「なんじゃ?文句があるなら、わしから一本でも取ってから言うてみぃ。」
「「「うっ・・」」」
三人は言葉に詰まってしまった。
なぜなら、じぃちゃんは、あらゆる武器の、達人なのだ。「まぁよい、さっさと朝食を食べて、お前さん方の両親の墓参りに行くぞ。今日で、ちょうど、15年じゃからのぉ。」
俺らは、さっさと朝食を済ませると、近くの両親の墓に行った。
「もう、15年もたっちまったのかよ。」
「そうだな…なんか、短かかとたゆうか、長かったとゆうか…」
「あの日から、夜月とこのじぃちゃんの道場が俺らの家になったんだよな。」
「そうですね。あの事故がなければ、僕らは、ただの幼なじみでしたからね。」そう、俺らの両親は、同じ日の、同じ場所で命を落とした、ある事故によって…
15年前……
近所の家族が、親睦を深めるために開いた、キャンプの帰りのバスの中、一番遠いバス停にいく途中、バスの脇腹に、信号無視の大型トラックが突っ込んだ。
俺らの両親は、俺らを庇うようにして死んだ。
そんて、身寄りのなくなった俺らを、じぃちゃんは、引き取ってくれた。
「そこん所は、じぃちゃんに感謝しなきゃな。おかげで、俺らは、離れ離れにならなくてすんだからな。」 「だな。」
俺らが、話していると
「お前達、なにしてるんだ?さっさと来んか。」
「おう。」
俺らは、走って行った。
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