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それを聞いたうちは、涙がとまらなかった。
それは翔太に対する怒りも混じっていた、翔太がうちにあんなことしなければ
3人で楽しく過ごせると思っていたのに、と。
今そう悔やんだってもう過ぎてしまったことはもう仕方がない。
美和に、美和に…
謝らないと。誤解を解く為にも…。
美和は直接話を聞いてくれないからメールで予呼び出すことにした。
正直、もうメール拒否されていると思ったが、なんとか届いたようだった。
『屋上にきてください。』
美和に敬語を使うなんて思いもしなかったが、来てもらうにはこうするしかなかった。
しばらくすると、美和が屋上に来た。どうやら一人らしい。
「美和…ごめん誤解を招くようなことを起こしてしまって…あれは翔太が…」
「五月蝿い!!私はその小坂君に振られたんだよ!?なんでだと思う?」
「え?」
「『ごめん、今は美野里が好きなんだ。君とは付き合うことはできない』だってさ、何が誤解よ!!事実じゃん!!!!陰で笑ってたんでしょ?いや、そうに決まってる。」
「美和、違う、違うんだって…」
「気安く名前で呼ぶなぁっぁああああああああああああああああ!!!!」
美和が物凄い形相で襲い掛かってきた。
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