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「美野里ばいばい、私これで気が済むから。」
と微笑んだのを最後に私の見える景色が逆転した。美和が私を突き落としたのだ。
フェンスは剥がれ、私と共に落ちてゆく。
ゴトッ
ガシャン
うちはコンクリートに叩きつけられた。その上からフェンスも落ちてきた。
何故か、痛いと言うのはなかった。
ぼんやりと屋上からうちを見下ろす美和は笑っていた。
だんだん
意識が遠のいてくる…
美和…ごめんね
うち…うち…
涙が止まらない翔太ぁ…翔太ともう一度やり直したかった。
でも…
私死ぬんだ…
おやすみ……
プツン
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