第三章 ―復讐劇―

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部屋の障子を開け 薄暗い空を見上げながら 冬夜は 考えていた。 『伊賀の平和を祈り 伊賀の為 命を賭けてきたというのに…。何故 このようなことに なったのであろう?私は いったい 今まで 何の為に 戦ってきたのだろう?私の戦いは 無意味だったのか?…分からぬ。もう 何も 分からなくなった…!』 裏切り者として 伊賀から 追われる身になった冬夜。 追手から逃れ この甲賀へと来てしまった。 伊賀を離れ 一ヶ月 ずっと 肉体的にも 精神的にも 休まることはなかった。
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