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アクション系もいいけど、たまにはサスペンスでもいい。
どちらにしようか悩んでいるうちに階段を昇り終え、左に続く通路を曲がると、見覚えのない人物が昌の部屋のドアにもたれかかっているのが目に入ってきた。
ずいぶんと背が高い男子高校生だ。
制服は軽く着崩していて、両手をズボンのポケットに入れ、何か音楽でも聴いているのかつま先でリズムを刻んでいる。
立てて後ろに流した髪型のおかげで横顔ははっきりと見えるが、知り合いの面影のどれにも当てはまらない。
単なる部屋違いとか人違いなのかもしれないと、とりあえず部屋へ向かって歩を進め、相手の反応を見ることにする。
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