被告人 有水美奈

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1時を過ぎたくらいに父だけ先にスナックを出た。仲間に一人で帰ることに心配をされたが父は大丈夫という感じでスナックを出たらしい。 駅までほんの1km、この道で事件が起きた。 父は少しふらつきの状態で歩いていると突然ナイフを渡され、 「これ、あげる」 そう言った男は駅とは反対の道を走り去った。父はナイフを見てすぐ酔いが醒めた。 「血…」 ナイフは血で濡れていて、まだ鮮血だったらしい。父は周りを見渡し、電信柱の影にうずくまる人を見つけ、近寄った。 倒れていたのは女性でお腹から多量の血を流していた。 「おい、大丈夫ですか!」 父はすぐナイフを放り出し、女性に問い掛けた。しかし女性はすでに死亡していた。すぐに警察に連絡し事情聴取を受け、父は後日逮捕された。
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