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いい加減な嘘で取り繕った
君に嫌われたくないよ
もう戻れないところまで
僕らは来てしまってた
君は言ったね
『この先の分かれ道で
別々に歩いていこう
二度とまた戻らないように
残りの道も離れて歩こう』
もしも君が許してくれたら
どうかこの花を持っていって
隣も側にもいられないなら
せめて君の幸せを願わせて…
デタラメに生きていた僕を
導いてくれたやさしい手
もう握ることもできないね
名前さえ呼べなくなるね
こんなに悲しいことなんて
その瞬間まで気付けないなんて
もしも君が許してくれたら
どうかこの花を持っていって
果てなく広がる蒼い丘に
凜として立っていた君に似てる
もしも僕を許してくれたら
どうかその花を持っていって
隣も側にもいられないなら
せめて君の幸せを願わせて
もう二度と握れない君の手を
僕の代わりに守れるように…
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