待ち合わせ

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水のある方向、すなわちそれは― 海。 良平は不意に、背筋が冷えた、ような気がした。 ほんとうに、今の今まで、誰も居なかったのに。 じっと、黒い水面に目をこらす。 何も見つけられないまま、何秒たったか。
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