待ち合わせ

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水面に微細な違和感が浮かび上がった。 まさに一歩ずつ、人間が歩むような速度で、相方が姿を現す。 頭、目、鼻、口、首、肩、… 迷いなくこちらを見据えた、一糸纏わぬ少女が、完全に水面から放たれた時、ようやく良平は息を吸い込んだ。
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