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「ご、ご、ご、合成だろっ」
俺はクールに否定した。
「ハル動揺しすぎ」
「はっはっはー、ハルは良いサクラになれるな。ナイス煽りだよ。
そういう指摘はもちろんあるが、様々な専門家が鑑定したが合成ではない」
くっ……そうなのだ。
みーちゃんはこの類の話をする時は事前に指摘されそうな粗探しの反論を用意している。
「では次の画像だ。これはもっと凄いぞ」
「わくわくっ」と楓。
「どきどきっ」とトキサダ。
ちくしょう、懐疑派の立場の俺もわくわくしてきた。
「これはカナダの美術館から見つかった写真で、
1940年11月に撮影された、サウスフォーク橋洪水後の復興現場だ。」
またも白黒の画像で、写り込む人々の服装は時代を感じさせる。
その中ですぐに違和感を感じる人物が写り込んでいる。
「この人!サングラスつけてるじゃないか!」
トキサダが思わず叫んだ。
「フードっぽいのもつけてる……?」
「ねぇ、ねぇ!これ小さいカメラじゃないかなっ」
楓が男の手元を指差す。たしかにそこにはカメラのような物がある。
「マジだ……これ、すご…」
はっ!!イカンイカン!俺は懐疑派だ。普通に驚いてしまった。あぶねーあぶねー。
「ハル、君も驚いてるじゃないか。
懐疑派気取って感情押さえ込むなよ」
クソっ!感情読まれてるっ。
「さぁさぁ、これでタイムトラベラーに興味が湧いただろう?
時間旅行は可能かもしれないと思い始めただろう?」
「思ったーっ!!」
「もっとオカルトが見たいかー!?」
「みたーいっ!」
「では行くぞ諸君!」
「おー!」
ん?待て、どこに?
「町にあるオカルト博物館に決まってるだろう」
え?なぜに?それに授業まだですが。
「なぜって、この町にもあるのだよ。
タイムトラベラーが写り込んだ写真が」
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