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ん?あれ?館長が入れてくれなかったのならどうやって写真を見るんだ?
疑問に思い、みーちゃんに訪ねると
「? 入れてくれないなら忍び込めばいいのだよ」
パンがなければケーキを食べればいいじゃないを彷彿とさせるセリフが返ってきた。
「忍び込むのなら建物の構造を把握しないといけないよね。
警備員はいるのかなー。
二、三人なら僕が相手出来るよ。
あ、警報も切っておかないとね」
そこ!真面目に作戦立てるのやめろ!
「警備員はいないよ。
事前に、《現代機器愛好会》にセキュリティーを解除するパスワードを入手して貰ったので警報は鳴らない。
我々は堂々と門を潜り、誰も傷つけず、何も盗る事無く、写真を見た思い出だけ持ち帰るのだよ」
「カッコいいセリフ吐けばなんでも許されると思ってんじゃねー!」
そういう勢いでテンション上がるのは中学生までだ!
「みーちゃん、ちょークールっ!惚れるよっ」
言ったそばから乗せられてんじゃねーよ!
「でもさ、みーちゃん。なんで《現代機器愛好会》がそんな事してくれたんだい?」
とトキサダが言う。
「以前な、電車で助けたのだよ。楓も一緒にいたぞ」
「あーあの時の!みーちゃんが痴漢容疑を晴らしてあげて、駅前で顔を踏んであげたんだよね!」
「まてまてまて!色々おかしいし、意味がわからん」
「やれやれ、楓の説明だと、まるで私が人間の顔を踏みにじったみたいじゃないか。
誤解のないように説明してやろう」
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