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「じゃあさぁ~お母さん、
コレちゃんと残さないで食べるから僕のお願いきいてくれるぅ?」
男の子は上目遣いで母親を見る。
「そうね~、
ちゃんと残さず食べたら考えてあげる。
で、お願いってな~に?」
「うんとね~、
明日の夜ゴハンはカレーライスが食べたいなぁ~、お肉い~っぱい入ってる奴~!」
しかし、
男の子のそのお願いを聞いて母親は困った表情になった。
「ごめんね~ヒロ君。
今日のシチューとハンバーグで冷凍庫に入ってたお肉全部使っちゃったの。」
「えーー!」
男の子は不満たっぷりの顔になる。
「でもね、牛さんのお肉だったら冷蔵庫の方に入ってるの。
牛さんのお肉でもいいならカレーライス作ってあげる。」
「やだやだやだー!
僕こっちのお肉の方がいいー!」
男の子は床に届いていない足をバタバタとバタつかせた。
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