第一章

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目を覚ますとそこは見慣れた白い部屋でアロマの匂いが鼻を掠める。 目の前には呆れ顔の女。 「やっと起きた。また店泊したの?」 「…美和。ねぇ…小さい時の夢ってなんだった?」 「は?夢?何言ってんの?」 彼女は笑いながらも'アイドル'と答えた。 「…アイドルって…一人はいたね、そう言う子」 そう笑う私に彼女は頬を膨らませる。 「何よ聞いといて!でもある意味叶ったと思わない?毎日可愛い衣装着れるから」 「どぅせ脱いじゃうけどね。ごめん煙草とって」 「もぅ!」 彼女はむくれながらも机の上の煙草に手を伸ばした。 フリルがたっぷりついた下着なんて丸見えのドレスが揺れる。
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