第一章

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今日はこれか。 相変わらずこの店の衣装は趣味が悪い。 「沙奈の夢は?」 「私?…忘れた。億万長者とかじゃない?」 受け取った煙草から一本口に運び火をつける。 「私と変わらないじゃん!一人はいたよね。そういう子!てか時間やばくない?早くしなよ」 彼女はケラケラ笑うと出て行った。 時計に目を向け逆算。 煙と一緒に溜め息を吐いてつけたばかりの煙草をもみ消し重い体を起こす。 シャワールームに行き時間を気にしながら髪に体を洗い化粧を施す。 あの趣味の悪いドレスを着たらソープ嬢、沙奈の完成。 今日も1日が始まる。
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