最期の現世

5/10
前へ
/14ページ
次へ
「いざ!」 意気込んで入店する寸前、携帯が鳴った 「なんだよ…」 外の喫煙スペースに行き、煙草に火をつけた そこでよくやく鳴り続けている電話を取る 「もしもし?」 「やっとでたか。桐生、お前どこ?」 桐生とは、この就職内定青年の名だ 「ん、エムハンだけど」 「パチンコ!?早速すぎだろ」 内定するまでやらないと公言していたのである 「さっきは悪かった。先越されて悔しいけど、祝杯しようぜ」 電話の相手は、先ほど碓氷が電話し、碓氷に無神経と言った友人だった
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加