※これはただの石の話※

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「この石が一番輝くのは  太陽の下。  みんなに見られたときだね」 そう言って 穏やかな顔の人は 去っていった ボクは ずっとポケットに しまっていた石を 最初に拾った場所に戻した 大切にしていた宝物を 一番輝ける場所に戻した ボクの前でだけ輝いた石 みんなのために 太陽の下で輝いてほしかった 石は輝きを取り戻した 最初に出会った あの日よりも ずっとずっと輝いて見えた ==おしまい==
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