※これはただの石の話※

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元気をくれたり 勇気をくれたり 幸せを運んできてくれたり そんな不思議な力が この石には あるのかもしれない この石を拾ってからのボクは 毎日が楽しかったから 「この石を拾った  ボクだけが幸せなんだ」 「この石は  ボクが見つけた宝物だから」 「ボクだけが  この輝きを知ってるんだ」 だから誰にも内緒で ポケットに ずっとしまっていたんだ ボクはこの石を 持っているだけで幸せで ボクは何も やる気が起きなくなった 毎日 ただ石を眺めて暮らしていた そして そんなボクを見かねた 周りのみんなは どんどん離れて行った …石は光を失っていった
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