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私は浜辺を歩いている。
地平と水平の境目を。
夜が明け、闇が去ると男も消えていた。
そして私と、黒い鞄が残された。
私は浜辺を歩いている。
冷たい風が頬を擦る。
太陽はでていなかったが、寒くは無い。
鞄を抱えて、私は歩く。
地平線と、あの明るい曇り空との境目を目指して。
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