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男「……………………」
振り向かずに、
私「いつまで歩くの?」
久しぶりに声を出した気がする。
そういえば私の声はこんな感じだった。
急に言葉を発したから、喉の奥がこそばゆい。少し深呼吸。
男は何も応えない。唯一の話し相手が喋り掛けてあげたのに。
まぁ、想像はついていたけど。
この男は喋らないって。
ザッザッザッザッ
ザッザッザッ
ザッザッザッザッ
ザッザッザッ
ザッザッザッザッ
ザッザッザッ
顔をあげると
夜が来ていた
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