第1章

11/14
前へ
/104ページ
次へ
「別に、気にしなければそんなに気にならない」 愛基はそう答えるが、本人はその程度かもしれないが周りからみている方からすればそれは尋常じゃない そう例えば その例えの前に、愛基の体質について説明しなければなるまい とは言っても、俺や空姫にもそれほど説明できるものではない 簡単に言えば、不幸体質と嫌われ体質の合わせ技のような体質である それも尋常じゃないほどの威力をもったものである 例えば、愛基のクラスでの扱い クラスの一番後ろの壁ぎりぎりの所で授業を受けている 他の生徒との距離が、5メートル以上離れていて、尚且つ先生がそれを黙認している それが、学校が始まって二日でそのレベルであり、1年の頃にあった学力テストで、愛基のテストだけ大学生レベルのテストであったりと先生からも特に理由がなく嫌われている これでもまだましになった方らしい 愛基いわく、まだ同じクラスに人がいるだけましらしい。いったい、何をしたらそれだけ嫌われるのかといえば特に何もしていない さらに、日常的に不良やその他に絡まれ、ひどい時には警察にまで任意同行されたり、ひどい時はPTAが出てきて学校を追い出されたことあったらしい クラスからも、いじめとほとんど変わらないし、そのほかにも語りだしたら終わりがないほどのあるので、又機会があれば語るとしよう そして、愛基の体質を簡単に言えば初めて会った人であろうと、昔から知っているであろうと嫌われる体質を持っているのだ しかし、中にはその体質を受けない者がいる、それが俺であり空姫なのである
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加