第1章

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いつの時代でも、いじめは存在する、それはこんな小さな部活でもあるようだ しかし、俺はそれほど気にしていなかった と、言うよりもそんな子供みたいなことではあいつ、愛基は動じない というよりもそんなことで、あいつをどうこうできるわけがない なぜならあいつは、、、 「このバカ者どもめ!」 一つの大きな声によって、思考を打ち切られる その大きな声をあげたのは、さっきまで愛基と話していた空姫だった 「このバカ者どもめ!」 空姫は、偉そうにない胸をそらしながら二回目を言う 大事なことだから二回言ったのか? 「何が!」 宗司が反論する 愛基は、「俺しらね」と言わんばかりにパソコンをいじっている 「お前らは何も分かっておらんな、ばかどもめ」 空姫は、多分俺を除く4人に向かって言っているのだと思う まあ、空姫が何を言いたいのかは分かるが いや、分かるから止めに入るとするか 「あいのはな、ん!」 俺は、空姫の後ろに回り込むと、口を押さえる 「んー、んんーーー!」 何かを言おうとしているが俺が邪魔をする 「余計なことをじゃべるな、空姫」 俺は、空姫の耳元でそう言うと 「ん」 空姫は、俺が何を言いたいか気が付きおとなしくなる そして、俺の方を向いて、手を離せと目で言ってくる 「はいはい」 俺は、空姫の口から手を離すと 「はぁ」 空姫は息をはくと 「またやってしもうたの、悪かったな、りゅうの」 そう言うと、他の4人の方を向く 他の4人は何が起こっているのか分からないといった風にぽかーんとしている
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