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「和樹も、男の子だもんね、女の子のいやらしい格好とか、想像してるんだ…。
まさか、智世さんとか、早苗さんの裸、想像してるんじゃないわよね?
もしそうだったら…ぐすっ…許さないよ。」
「そんなことする訳無いだろ!なんで…そう飛躍するかなぁ…。
今は、郁美しかしないよ。本当に…。」
「“今は“って、言った!じゃあ、前は…ぐすっ。」
「…ああ言えば、こう言うのか…。
確かに、前は、千秋さんをそんな風に、みてた時期もあったね…。
だけど、それは、前の話でしょ。千秋さんLOVEは、もう、片ついたでしょ。
それは、郁美が、一番よく知っているじゃないか!
そんなこと、いつまでも、しつこくしてたら、僕は、全然、成長できないし、第一、僕が、速水さんに怒られるだろ…。
それだけは、絶対に、嫌だ…。
郁美は、僕を信じるんじゃなかったの?」
「…だって…だって…。」
「僕の恋人は、郁美だけだよ!他の女の子なんて、どうでも、いいんだから!
今日は、何のために、ここに来たの?
どうして、僕ら、ひとつのベッドの中で、夜を過ごしたの?
君のその指に、僕が、はめたものは、意味がないの?
君の全部をくれるんだろ?僕に!
なら!僕のすべては、君のものだよ!違う?
それ以外、何があるの?
そうだろ?郁美!」
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