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「…ううん」
和樹は、寝返りをうった。
「?……………うわっ!」
寝返りをした時に、振った腕が、柔らかいものに当たったのだ…。
隣には、一糸まとわぬ郁美が、眠っていた。
和樹は、思い出だした、自分達が、何故、今、ここでこうして、眠っていたのかを…。
それと同時に、郁美と一夜を過ごしたのだと、思うと急に恥ずかしくなった…。
昨日の夜、郁美といろんな話をした。
郁美は、僕にもたれ掛かり、嬉しそうに、微笑んでいた。
僕はというと、その間、郁美の肩を抱いて、ずっとドキドキしていた。
僕は、思い切って耳元で、聞いてみた…。
「…郁美。ベッドいかない?」
郁美は、小さく頷いた。
「和樹…連れてって…。」
連れてって…て。やっぱり、お姫様抱っこなのかな?
和樹は、思い切って郁美を抱き上げた。
えっ?!郁美って、こんなに軽かったの…。
そっと、ベッドに座らせて、履いたままだった靴を脱がせてやる。
レース飾りのついたニーハイをそっと、片方ずつ脱がせると、真っ白な足が見えてくる。
無意識に、彼女の足を撫でていた。
「…和樹、…くすぐったいよ。」
そんなふうに、言われたら余計やりたくなる。
いつの間にか、僕の手は、スカートの中だった…。
郁美が、緊張してるのが、触れてる手に、伝わってきたけど、僕は、やめられなかった。
今、思い出したら、めちゃくちゃ、卑猥だよな…。
あのまま、エスカレートしていって…、スカートの中に、頭が入った状態になってて…彼女の大切な部分に、舌で、唇で触れた…。
何時か見た、速水さんと千秋さんみたいだった…。
…自然な流れだったし、郁美も、恥ずかしそうにしてたけど…。
いつの間にか、お互いの体を求めあってた。
どれくらいの時間、愛し合ってたんだろう…?
一体、何回、二人して、昇り詰めたんだろう…?
中途半端な知識と、たった一度の体験しかしていない未熟な僕らは、無我夢中だったとしか言えない…。
微かな記憶を手繰れば、多分、最後に二人一緒に、昇り詰め、僕は、力尽きて、そのまま、意識を途切れさすように…深い眠りに落ちていったんだ…。
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