――episode1【はじまりは突然に】

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朝の仕事が一段落して、ソファにすわる。店が今の時間で開いているはずもなく買い出しにもいけない。困ったものだ。 時間潰しに俺の紹介でもするか。俺は神田龍二。年齢は18。一応高校生だ。現在春期休暇の終盤で、アホな奴は色々徹夜で課題とか終わらせている頃だろう。趣味は料理なんたがまいにち作っているものだからどんどん腕があがっている。 ちょっと事情があって、親はいない。慣れって怖いな。まったくきもとめないぐらいどうでもいいと思ってるからな。雛がどう思っているかはわからないが。 「あのっ、お兄ちゃん?昨日言ったこと覚えてる?」 「んっ?用意はできてるぞ?だけどやっぱり上手くいかないな。店のように綺麗に作りたいがやっぱりショックフリーザが一般家庭にないからな」 昨日雛に『友達がくるのだけど何を出せばいいかな?』と相談を受けて、俺はなんか作ってやるから心配すんなといっておいた。材料費は払うからとか雛は言っていたが家族から巻き上げる奴なんかいるかとデコピンで怒った。
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