――episode1【はじまりは突然に】

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しかし、ムースショコラって本当に難しいな。本職できれいに更に手早くやってる人達がが羨ましいかぎりだ。 「ごめんね。忙しいのに無茶させて…」 「それは別にいいんだが上手くできてるかが不安何だよな。いつものようにあの子等に味見してもらう形になるのがな……」 というより、これが初めてという訳じゃなく今まで結構作ってあげてる。まぁ、来るメンツが同じなので顔と名前は覚えてしまった。 少しすると雛の友達が家に遊びに来て、ゆっくりしてから帰った。 何を話していたかは知らんが俺には関係無いだろうし、問いただす必要がないので、使った物を水に浸けて買い出しに行こうとする。 「先月結構色々使ってたからやっぱり多めに買い置きなんかもしないといけないな。さてと、玄関前に雛がいると…」 いつも通りに雛もついてくる。道中では、さっきの話を教えてくれた。ショコラは好評だったらしい。おいしいといわれるとホッとするし、なにしろ嬉しい。その言葉だけで十分である。
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