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「おっ、龍二くんに、雛ちゃんじゃないか。どうだい、新鮮だった野菜があるからかなりやすくするよ?」
雛と会話をしながらだったので気づかなかったからか商店街にいつの間にかついていた。いつも買うおじさんに声をかけて貰わなかったらもしかすると素通りしていたかもしれない。それぐらい嬉しかったのだ。
「じゃあ、これとこれをおねがいしてもいいですか?ちょうど買いたかったので」
「あいよ。いつもすまねぇな…しかし本当に仲がいいな。この町の人達だからわかるが、初めてみる奴らにはいちゃついてるカップルにしかみえねぇぞ」
「カ、カップルっ!……えへへ……」
龍二はため息をつき、暴走している雛にデコピンで強制にとめた。止まってくれてよかった。これでとまらないならチョップの2連コンボでいつもとめる。
「うひゃっ!い、いきなり叩かないでよ……」
「残念。泣いて上目使っても変わりません。さて、家に戻りますかね」
雛が頬を膨らませていたがあえて無視して家に戻ろうとする。
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