1日目¨コンタクト¨

2/11
前へ
/88ページ
次へ
「お疲れ様でぇ~す!」 今日はいくら稼いだかな、そんな事を思いながら、1人の高校生がバイト先から家へ帰る準備をしていた。 特に家庭でお金に困っている訳ではないが、欲しい物を買う為にバイトをしている。 恵まれた環境にいるから幸せだ。 …この時は、まさか自分の身にあんな事が起きるなんて、誰も予測できない。 「明日はいつもと同じ時間でヨロシクね!」 「はぁ~い」 時間は夜10時を過ぎていた。 24時間営業のスーパーのレジだ。 ピッ ピッ と商品を通す音がちらほら聞こえている。会社帰りの人、主婦や学生の姿だ。 ピロピロ… 「あぁ…」 バイトが終わり帰ろうとしたそのタイミングで携帯のメールが届く。 あまりそのメールは嬉しいものではなかった。 ¨お疲れ~帰ってからでいいから、またメールしてね!¨ 最近出来た彼氏からだ。 初めての彼氏で、中学から相手は知っていたみたいだ。 そんな人もいたな…位のあまり気にならない人だった。 しかし、今の姿を見たら誰もが羨ましがる男性みたいだ。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加