11人が本棚に入れています
本棚に追加
「お疲れ様でぇ~す!」
今日はいくら稼いだかな、そんな事を思いながら、1人の高校生がバイト先から家へ帰る準備をしていた。
特に家庭でお金に困っている訳ではないが、欲しい物を買う為にバイトをしている。
恵まれた環境にいるから幸せだ。
…この時は、まさか自分の身にあんな事が起きるなんて、誰も予測できない。
「明日はいつもと同じ時間でヨロシクね!」
「はぁ~い」
時間は夜10時を過ぎていた。
24時間営業のスーパーのレジだ。
ピッ ピッ と商品を通す音がちらほら聞こえている。会社帰りの人、主婦や学生の姿だ。
ピロピロ…
「あぁ…」
バイトが終わり帰ろうとしたそのタイミングで携帯のメールが届く。
あまりそのメールは嬉しいものではなかった。
¨お疲れ~帰ってからでいいから、またメールしてね!¨
最近出来た彼氏からだ。
初めての彼氏で、中学から相手は知っていたみたいだ。
そんな人もいたな…位のあまり気にならない人だった。
しかし、今の姿を見たら誰もが羨ましがる男性みたいだ。
最初のコメントを投稿しよう!