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『ありがとう成瀬』
「あのさ、」
下を向きながら赤くなる成瀬を背の小さい私は覗き込むようにして見上げた
「成瀬って呼ぶのやめやへん?」
『名字やなくて、名前で呼んで欲しいん?』
赤く頬を染めている成瀬を見上げる
「俺ら、友達やん…やのに苗字呼びとか嫌やねん」
珍しく正論を述べる成瀬に少し驚いたがやっぱり思っていることは一緒だった。
『私も思ってた』
「俺ら気ぃ合うな」
何やいまさらなんて思ったけど嬉しくて顔が緩んでしまう
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