1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
朝食を食べ終わるといそいそと二階へ戻る。
勿論、妹の楓が待ってくれてるからだ。
さっそく俺の相棒のジョニー(ノートパソコン)のマウスを持ち、妹とデート☆という最高のイベントを開始する。
そう、俺は何もしていない。
3年前、俺は大学に受験した。見事合格し、俺は高校生から晴れて大学生となった。しかし大学の雰囲気や周りに、とけ込めない日々が続き、高い入学金を無駄するように3ヶ月で辞めた。
親はすぐ心配したが、『勉強に時間を使うよりも仕事した方がお金も入るし、将来のためにもなるから』って言って親を強引に説得した。
そしてバイトを始めた。理由は勿論お金の為。
当時18歳になっていた俺は1ヶ月後に発売するパソコンゲーム(通称PCゲー)、『to 姉さん~わたしと一緒にあ・そ・ぼ☆』を買う予定を立てていたからだ。
言っておくけど、いやらしいゲームじゃないぞ!超感動するゲームなんだぞ!(通称泣きゲー)
でもまぁ多少はエロ…ゲフン、ゲフン
とりあえず、バイトは思った以上に続けていた。バイトは飲食店のキッチンスタッフ。仕事内容は隔離された場所で一人皿洗いだから俺でも何も問題も無く出来た。
でもやはり周りのとけ込めないこと、遅刻が多い(アニメやゲームによる)ことが仇になって辞める。
…で、気がついたら今の俺の出来上がりってわけです。
バイトの時は、ぎこちないがまだ人と会話することが出来たけど、辞めてから家にいることが多くなってしまい、もう会話自体してない。当然、親とも会話なんかあるはずもない。
毎日が日曜日!
毎日が日曜日…
お金も無いから友だちの誘いも断っていたら、いつの間にか連絡も来なくなっていた。
正直寂しい…
いや、俺には楓や静香姉がいるんだ!
全然寂しくなんかな…
ープッー
その時は急激に訪れた。
「…あれ?」
俺の妹が消えた。
画面が急に消えたのだ。
なん…だと…
「ちょ、まっ…」
うろたえる俺をしり目にノートパソコンは起動しない…ただの屍のようだ。
俺の最高の相棒であるジョニー(ノートパソコン)は2月20日、この日をもってご臨終しました…
…最悪だ…
最初のコメントを投稿しよう!