1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ああ、くそっ!イライラする!
俺はジョニーがいないと何も出来ない…。ゲームもあるんだけど、全てやり込み終わったあとだ。
「買うしか、ないのか…」
俺は絶望感に覆われていた。
なんでかって?
楓の攻略も終わってないし、4月の末には新しいゲーム『戦国無双21』が出るからだ。
言っておくが、ギャルゲー以外のゲームもするんだからな!
「買うしか、ないのか…」
同じ言葉をもう一度繰り返す。
バイト代の残りは…既に尽きている。
「とりあえずバイトすればいいかな?」
なんて楽に考えていた時がありました。
3月2日
『申し訳なりませんが、不合格という結果になりました』
「う~ん、君にはちょっと不向きなバイトだから…」
と続けざまに面接を落とされる。
というか、面接自体も最悪状態だった…
まず面接官の顔を見れない。
すぐ「あのっ、そのっ」って言葉が止まる。
など散々な結果…。
というか今は就職も、バイトすらも厳しい状態なのか…知らなかった。
あと日差しが辛い…。
余裕綽々とは言わないけど、なんとかなるだろうと思っていた自分が愚かだった。
こんなにもお金を稼ぐことが難しいだなんて…
「売るものも無いしな…」
バイトしなくなっても欲しいものはあった。だからゲームを売ったりでやりくりしていたんだが、もう売るものが無くなっていた。
いや、本当は俺の妹の楓がいるゲーム「楓の空」を売れば幾らかお金になるだろう…しかし、まだクリアしていないゲームを売るとはゲーマーとしての恥だし、自分の妹を売りに出すなんて言語道断。
それだけはしてはいけない。
数日後
「くそ、まさかこんな場所があったとは…」
俺は今とある建物の前にいる。
そう世間一般的に働く場所を探すならココ!
「…ハローワークか」
特に意味は無いがふんぞり返った(最近観たアニメの戦国武将のマネ)。
中については…まぁ説明するのめんどくさいから、省略で。
結局、めぼしい仕事場は見つからなかった。
同日、自宅にて
「くそぅ、なんで車の免許証がいるんだよ…」
溜め息を漏らしていた。
そう、どの仕事もせめて免許証が必要なものばかりだったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!