黒き病室

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まぁ、とりあえず、お母さんには出て行ってもらおう。 しばらく、考え事もしたいし。 「あのさぁ、ずっと俺のこと見ててくれたんでしょ。目の下のくますごいよ。しばらく家でゆっくりしてよ。」 しばらく、うーんと、考えた顔をして 「わかった。あなたが退院する時になったら、また来るわ。」 あれ、意外とすんなり。 絶対、あなたが退院するまで一緒にいるなんてこと言うと思っていたのに。 「じゃね。安静にしてるのよ。」 と言って、部屋から出て行った。 俺の気持ちを察してくれたのか? それが、親子というものなのかな。 天井に手を伸ばす。 俺は、これからどうすんだろ。 なんも思い出せねぇ。 すごく怖い。 この後、俺は何をすればいいんだ?
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