黒き病室

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ガラガラ バンッ 結局、戻ってくるのか。 「五口ぉー、見舞いにきてやったぞぉー。」 「えっ!!」 驚いてドアの方を見ると、高校生と思われる制服を着た男2人と、女2人が入ってきた。 「布津君ひさしぶりぃー」 「布津ぅー、大丈夫かぁ?」 「………」 確かに、友達が多いいようだ。 「なんだぁ、元気そうで安心したぜ。」 最初に入ってきた、男が言った。 全然、大丈夫じゃないんだよなぁー。 まぁ、こいつらが記憶喪失のこと知っているはずもないか。 はぁー、話さなきゃいけないのか。 やだなぁー、またお母さんみたいな顔みたくないよぉー。 よしっ、ここは俺が記憶喪失だということが、バレないようにいこう。 「おぅ、お前ら心配かけて悪ぃな。」
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