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なんだ、この展開。
とりあえず、もうこの部屋を沈黙には包ませない。
「えーと、な…」
「あ……たのせいで……」
「えっ?」
「あなたのせいでっ!!」
悲しみに満ちた怒鳴り声。
空気が振動しているのが、肌で感じ取れる。
全身が麻痺したように、身動きさえとれない。
当然、外にいる奴らにも聞こえたんだろう。
ガラッ バン
「どうしたんだっ!?」
霧羅咲は見向きもしない。
俺は、恐る恐る聞いてみる。
「なにが、俺のせいなの?」
霧羅咲は俺を睨みつけながら、
「あなたがいなければ、希咲も苦しむ必要はなかったっ!!」
まじかよ……。
ここまで、真剣になった俺がバカだったてわけか。
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