2章

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その後、霧羅咲を除く3人はごめんなどの謝罪の言葉を述べ、4人は出て行った。 最後に出ようとした、金澤は、本当はこんな奴じゃないんだと悲しみや苦しみが詰まった声で言っていた。 みんなが出て行って数分後、やっと気持ちが落ち着いたっていうか、今になって怖くなってきた。 霧羅咲の目。 あれは、人間のそれじゃない。 絶対、あれはどこぞの怪物の目を移植してきたに違いない。 「はぁーー。」 んで、俺が殺したってどうゆう意味? いくら考えても、他の意味を見つけることができない、そのまんまの意味しか……。 「んなわけねぇか。」 自分を安心させるため、わざと口に出す。 もし俺が殺したとしても、何故、俺が殺したっていうのを、あいつが知っている。 何故、警察に言わない。 こんな、小学生でも考えつきそうな屁理屈を考えても、この言い知れぬ不安を取り除くことができない。 かえって、増している。 もう、よけいなことを考えるのはやめよう。 あいつは、きっと、親友を失った悲しみを外にだしたかったのだろう。 だから、俺にあたったんだ。 武器まで持って……。
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