黒き病室

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頭がズキズキと痛む。 重い瞼を開いて見るが、視界がぼやけてここがどこだか分からない。 てゆうか………。 「五口……?五口っ!!」 いきなり、視界に肌色のものが映り、手が締め付けられた。 温かい。 顔にポタポタと、なにかが落ちる。 やがて、視界が回復し肌色のものが顔だとわかった。 「五口、よかった。大丈夫?」 全然、質問の意味が分からなかった。 とりあえず、一番気になることを聞いてみた。 「あなたは誰で、ぼくは誰ですか。」 自分の前にある顔が酷く歪んでいく。 少し、怖い。 「え……?嘘……で…しょ…。」 なにが? 自分の前にいた人が凄い勢いで視界から消え、ドアを開ける音だろう、ガラガラ バンッと音が聞こえた。
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