始まり『僕』

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別に、僕は貴族でも魔王の血を引いてるってわけでもない 意味もなくいじめられてるんだ ふざけてる 小英雄気取りの独裁者の席の前になったってだけで 家族も失った いや、見捨てられた 僕を捨てて遠くの街に去って行った 残ったのは僕だけ だから、ひっそり山の中で小屋を建てて暮らしてる 学校のやつに見つかったら壊されそうだし 名前もあった でも、忘れた 忘れたんだ 誰も呼ばないから 呼ばれなきゃ、名前なんていらないからね
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