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「おい!!大丈夫か!?」
慌てて男の元へ掛け寄り地面に膝をつくと、そっと男の体を支える。
すると男はゴホゴホと酷く噎せ、また大量の血を吐いた。
それは俺の服を血に染め、その酷く奇妙な温もりに、途轍もない恐怖を覚えた。
「お前は……本当にお人好しだな。俺が…お前を騙す……悪い奴だったら……どうするつもり…だ。まぁ……お前を騙した事には……変わりないがな」
「何言って……」
男は自嘲気味に笑いながら、ゴホゴホと激しく咳き込み、ゼイゼイと呼吸を荒げる。
「……これは……せめてもの…礼だ。お前に……やる」
そう言って血だらけの男の差し出したモノに……目を見開く。
それは……《クラブの6》のカードだった。
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