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俺はそして、優夜を思い切り強く押した。
「っ!」
ドサッ……
優夜はベッドから勢い良く落ちる。
「ごめん、優夜……でもな、こうするしか…」
「…………」
優夜は顔を上げようとしない。ずっと下を向いたままだ……
「ゆ…」
「好きな人がいるんだね」俺の言葉を遮って、優夜が暗く低い声でそう言った。「な」
「いるの…?正直に言ってよ」
優夜はそう言って俺を見つめてくる。
俺は…………
何も答えられなかった。
だって俺は、好きな人なんていないから。
……
………
…………優夜以外。
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