甘党少年の憂鬱

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私、雪奈の幼なじみ優太が不機嫌だ。 何故? それは優太に『糖分禁止令』が武琉により言い渡されたからだ。 甘党にとって死の宣告にも等しいのかもしれない。 いや、言い過ぎかな? 「言い過ぎじゃねぇよ」 「……いや、なにをナチュラルに心読んでるんですか、優太さん」 ここは私の部屋だ。 私たちは、家がご近所さんなので、よくお互いの家を行き来する。 優太は、私のベッドに座っている。 私は、床に座っている。 ……おかしくないか? 「ときに、優太」 「なんだよ」 「この部屋の主人は、誰かな?」 「俺だろ」 ブッブー! 優太くん、残念! 「いや、私だよ!」
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