プロローグ

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(…………っ) どうやら目覚ましは無意識のうちに消していたらしい 「今行く───」 いつもと変わらぬ平凡な返事── 一晩中かけていた音量を最大にしたウォークマンをベッドに投げ捨て、ゆっくり着替える。 地元の高校まで最低20分はかかる だが時計はもうチャイムの5分前の時刻を表している 相変わらずゆっくりとした手取りで準備をしていく 身支度が終わると鞄を持って暑い日差しの中を歩き出した。後ろからは朝ごはんは?と聞く母の声が聞こえた気がした 後ろから鼻息のあらい母の声が聞こえる───もはや何を言ってるかわからない 祐は振り返らず学校へと向かう
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