<4>リベンジ

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2人現れたうち、背後の方、がに股のガンマンは、鉄製の二本の筒を両肩に担いでいた。 持ち手がそれぞれ下に生えている。 筒全体に紅の古代文字が浮かび上がった。 「ファイヤー!!!!」 ドムッッッ!!!! 派手な炸裂音と共に、筒が人間の頭ほどの球体を射出した。 剣を交える魔族と女神の末裔の足元に命中し、 ドンッッッッ!!!! 爆発した。 『ひいッ!!?』 2人は同時に悲鳴を上げ、同じ方向に吹っ飛んだ。 「ファ~イヤァア~!!」 ドムッッッ!!!! ドンッッッッ!!!! 『ギャー!!』 「ファイヤァア~~ァ…」 ドムッッッ!!!! ドンッッッッ!!!! 『うわああぁ…』 床に穴が開いた。 魔族と女神の末裔は、下の階に落下していった。 「イリヤ…」 「間に合ったぞ、マーズ君」 その隙に祭壇に駆け寄り、治療術を試みていたイリヤは、自信に満ちて頷いた。 「…あなた、マーズさん…?」 「そうだよ、フィリアさん! これからフィリスも助ける!!」 起き上がろうとする被害者を寝ているよう押し留め、イリヤは床に開いた穴に寄った。 「マーズ君も、そこに居なさい」 暗殺者は穴から飛び降りた。 「ランプを探しなさい!」
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