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「ごちそうさまでした!」
食べ終わった頃には、眼もパッチ開いていて頭も動く。時計を見ると五分前。
「アカリ行ってくるー」
「行ってらっしゃーい」
アカリは脚を組んで携帯を揺らしながら見送ってくれた。相変わらずお美しいです。
――コンコン
「はぁーい」
生物準備室の中から高い声が聞こえた。
「失礼します」
「藤堂さん。お昼は食べ終わった?」
気遣ってくれてるのに、その笑顔が、声が全てが怖い。
「……はい」
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