恋雲

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「そう、じゃ座って」 用意されていたパイプイスに座った。 ――キシッ イスが軋む。この人は何が目的なんだろう。あたしにだけ呼び出しもあるし。 「あの先生……すいませんでした」 今回は寝てしまったあたしに非がある。呼び出しくらっても仕方ないんだけど、警戒は解けない。 「ん?」 「授業中に寝てすいませんでした。以後気をつけます」 「これからはちゃんと起きててね」 「はい」 「毎年いるのよね。体育祭が終わってしばらく授業に集中できない子たち」
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