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「ボキャブラリー少くねぇんだよ……悠斗は」
「今の間は何!?きたの絡めようとして思いつかなかったんだろ」
「……きえろ、悠斗」
「……弥生ちゃ~ん、俺の名前は北野、悠斗ですよ~」
……そう、こいつの名前は北野天満宮。
「誰だよ、それ!」
「ちょっとー、読者向けのナレーションにまでツッコまないでよ。あ、そんなとこまできたの、悠斗」
「あ、って何!!何ちょっと嬉しそうな顔してんの!!あ~もうホント可愛いな弥生は」
何をいきなり言いだすか、こいつは。
……けど、こいつはしょっちゅうこんな風に女の子を褒めるんだ。
だからあたしは何とも思わないわけで。
「気色悪ッ」
「……言ってみただけじゃん。素で引くの止めてくれる?」
「弥生ちゃ~ん、悠斗~。クッキー焼けたよー」
いい匂いをキッチンから漂わせて智央がやって来た、の。
それに微笑みながら返事をする。
「はーい」
「……あ~もう!智央はホント俺の癒しだな!!」
ほら、こんな奴さね。
ニヤニヤしながら悠斗が智央に歩み寄る、も。
「悠斗キショッ」
智央はキラキラした笑顔で言ってのけたwww
「……ねぇなんで俺呼ばれたの?」
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