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「メリーさんから電話!!メリーさんだって!!私人形捨ててないのにぃ~」
半泣きで勝手知ったるあたしの家に飛びこんできた智央。
智央の家はあたしの隣で、母親同士が小学校からの親友だそうで物心ついた時には
『あたし達は産まれた時からの親友』
とやらに親達から認定されていた。
まぁ否定する気は無いけどね。
ただ……。
「あんたはまたマイナーなもんに狙われてんな……。ちょっと携帯貸してみな」
ほれ、と手を差し出すと、これでもう大丈夫だ。と言うようにへにゃっと笑う智央。
なんかこの子は……なんというか、自分で言うのもアレだがあたしを信頼しすぎじゃないか?
うん、友達通り越して母親気分なんですけど。
「あぁ~弥生ちゃんがいてくれてホント助かったよ。ハイ、携帯」
まぁそれを可愛いと思い、真っ先に自分を頼りに来るのを嬉しく思う自分もいる訳で。
まぁこんな事あたし以外に頼れる人居るわけもないよね。
……まぁ一人居るには居るが、あいつには任せられん。
なんだかんだ言って大概、あたしは智央に甘いのだ。
あたし達の関係はこんな感じ。
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