25人が本棚に入れています
本棚に追加
智央から携帯を受け取りながら、メリーさんの話を思い出す。
詳しい話は知らないが、一般的に知れ渡ってる話は
少女が引っ越しする時にメリーさんという人形を捨てていった。
引っ越ししてから数ヶ月たったある日。
家で一人、留守番していた少女。
鳴り響いた電話。
少女が出ると
『もしもし?あたしメリーさん。今〇〇駅に居るの』
とだけ言って電話はすぐに切れてしまった。
少女はイタズラ電話だと思い気にもしない。
再び鳴り響く電話。
またイタズラかも。と思いつつ少女が出ると
『もしもし?あたしメリーさん。今〇〇小学校に居るの』
とだけ言うと再び切れてしまった。
その小学校は少女の通っている小学校だ。
その後も鳴り続ける電話。
不気味に思いつつも文句の一つでも言ってやろうと少女は電話に出続けるが、居場所を少女に告げるとすぐ切られてしまう。
少しずつ、少女の家に近づいている、と少女が気付いたのは何時だったか。
そして
『もしもし?あたしメリーさん。今あなたの家の前に居るの』
聞くや否や少女が勢いよく玄関のドアを開けるとそこには誰も居なかった。
ほっとし、やはり誰かのイタズラだったのか。
と思う少女の家に電話が鳴り響いく。
電話相手がネタバラししにきたか。
少女が電話をとると
『もしもし?あたしメリーさん』
「今あなたの後ろに居るの」
最初のコメントを投稿しよう!