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「マスター、ティーカップに何かついてるの?」
「あ?え?あはは!なんでも…!」
俺は思考回路をフル稼働させたせいかお茶の準備をする途中に動きを止めていたらしくやや不安そうな声が俺に向け発せられた。
とりあえず笑ってごまかし時計に目をやる。
「あ。やばい、遅刻だ…」
今日の出勤は午後3時。
現在も午後3時。
「大丈夫、いつものことじゃない」
彼女はティーカップに紅茶を注ぎ込みながら落ち着いた口調で声をかける。
それはそうなんだけど此処まで遅刻に慣れるのもなあ…
「ま、いっか」
面倒くさくなりまたひとつ思考を閉ざす。
用があるなら此処に来るだろう。
なければ来ない、それでいい。
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