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あの日から、俺は敏朗君と輝君の親衛隊から嫌がらせされるようになった。
最近じゃ副会ちょや双子達の親衛隊も加わっている。
俺の親衛隊や俊達が庇ってくれて被害はそこまで酷くはないけど……一番厄介なのは菖蒲の親衛隊だった。
「ほんまムカつくわぁ……菖蒲があいつらに泣いて助けを求めたらしいで、あいつらはカゲに騙されとるなんてありもしない事ほざいて」
「俺の親衛隊の話だと、姫ちゃんの親衛隊以外は無理矢理やらされてるみたいだねぇ」
今、俺達は屋上でお弁当食べながら作戦会議をしている。
お弁当は俊の手作り、とっても可愛い……
「あ、ほらカゲ…頬っぺた汚れとるで」
「ん………」
「さてどうする?他の親衛隊は脅されてやってるみたいだけどあの毛むくじゃらのは違うんでしょ?
なら、先ずはその子達を潰さないと……ね?」
裕里……笑顔が怖い……
「ほなそれは裕里に任せるとして……俺等はどないする?」
「取り敢えずは影ちゃんのボディーガードでいいんじゃないかなぁ?」
「……あり……がと」
いきなりお礼をしたからか三人は驚いた顔で俺を見た。
「…俺……の…為に、ここまで…してくれて…
嬉し…い、あ、りがと」
ちょっと臭い台詞…かな?
何だか無性に照れてしまい顔が熱くなりはにかむ。
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