諦めたい……のに…

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徐々に寮が見えてくる。俺は俊の手を握って心に少し余裕が出来た。悩んでも仕方ない、だから……吹っ切れようとした。 なのに……… 何で、神様って意地悪なんだろ 「なぁなぁ龍二!今度一緒に遊園地行こうぜ、その後レストラン行ってさ~…」 「分かった分かった、ほら引っ張るなよ」 寮の入口にいるのは、楽しそうに話しをしている菖蒲と………会ちょ。 必然と足が止まってしまった。俺が足を止めたのを見てどうしたのかと俊は俺を見るが、目の前の様子を見て一気に不機嫌になった。 「あいつら……あんな所にいたら通れないやんけ」 「…………」 「ん?あぁーーーーっ!影都!!」 菖蒲は俺に気付くと大声を上げて指を差した。その声を聞いて会ちょもこっちに気付く。 凄く驚いた顔をしていた。 「ちっ、気付きおったわ」 「おい影都!お前の所為で俺叔父さんに叱られたんだぞ!俺何も悪くないのに……謝れよ!」 「え……?え…?」 叔父さん、ってイズさん? イズさんに叱られたって、どういう事……? 「よう分からんけど、それ自分の所為とちゃうん?勝手にカゲの所為にせんといて」 「!お前、食堂で影都といたやつ!」
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