諦めたい……のに…

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「なぁなぁ、お前なんて名前なんだよ!?」 「なんでいきなりそんな事聞くん?」 「いいから教えろよ!恥ずかしがるなって!!」 ま、まず…い……これは菖蒲の「名前教えろループ」! 一度聞かれたら、絶対名前を聞くまで問い続けるやつだ……! 「菖、蒲……俺達…寮、行きたい…」 「影都!名前で呼べって前から言ってるだろ!?俺達親友じゃねぇか!それなのに皆お前が悪者だって言ってるんだぜ!?そんなの嫌だろ? お前が俺に謝りさえすれば悪者扱いされなくなるんだ!だから謝れ!そしたら許してやるよ!!」 「えっ、と……」 ど、ど…しよ……会話の流れに、ついてけない… 「おい姫乃、それはもう終わった話だろ」 今まで話を聞いていた会ちょが間に入ってきた。けど菖蒲は大人しくなる気配がない。 「何言ってんだよ龍二!俺はただ影都に謝らせようと一一一」 「食堂の件は明らかにお前達の所為だろ、それを掘り返す必要はない筈だ」 「り、龍二……ひでぇ!お……俺悪く……ひぐっ」 「な、泣くな姫乃」 泣いている菖蒲に、会ちょは慌てるように抱き締めた。 ズキン ………痛い
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